娘一家が 長野に来ることになったのは、娘の旦那さんが転職をしたからなんです。
娘のお腹に 赤ちゃんができてから、旦那さんは 今の仕事では 子供といられる時間も少なく、子育てができる環境ではないと思い始めたそうです。
工場などのプラントの設計などの仕事だったので、どうしても工業地帯への転勤が多くなります。
今までいたところも、空気が悪かったり 湿気もすごく 住みづらかったようです。
買い物も交通の便もわるく、学校も少なく、子供の将来を考えると ここにいては…と思ったそうです。
また 明るかった娘が、まったく違った環境で 知り合いもいなくて、アパートで一人でいがる姿を見て このままではいけないと思ったそうです。
お給料や福利厚生などは とても良かったのですが、一番に考えるのは 家族と過ごす時間でした。
仕事自体は 特に不満もなく頑張っていましたが、残業が多く 夜遅かったり大変だったようです。
それで
「転職を考えています。転職するなら長野で」 と、話がありました。
「それなら なんとか実現できるように、応援する!」ということになりました。
30歳前に 今が転職を考えるとき 今がチャンスなのではないかと感じました。
とはいっても、具体的に 長野で何をしたいか どこに就職するかなど漠然としていました。
去年の2月に東京で 長野の就職説明会があって、そこで 目指すものが見つかったようです。
それからは、娘や私たちも気持ちを一緒に、夢の実現に向かっていきました。
どの分野からどんな感じの問題がでるのかもわからず、どう勉強していいかわからなかったので、 とりあえず本をたくさん買って 勉強を

夜遅くまで仕事だったりするので、なかなか勉強をする時間もなく気力も続かず苦戦
娘も 5月末から出産で里帰りで、一人の状態
それでも 家族みんなで遠くから支えながら 目標に向かっていきました。
そして8月に赤ちゃんが誕生
そして9月に試験がありました
祈るのみです
10月に一次試験合格が
同月にある次の面接にすすむことができました
そして11月合格通知を
嬉しかったです!
皆の夢が叶いました!
娘の里帰り 私の入退院 出産 介護と赤ちゃんの世話など いろいろありましたが、その間に転職ということもかかえ 精神的にも大変でした。
でも、いい方向に向かって 本当に良かったです。
そして旦那さんは今の仕事を最後まで頑張って、2月半ばで退職をしました。
合格してから 娘と一緒に 住む家を探しました。
ちょうど 家から歩いてすぐのところに 気に入ったアパートがあり、そこに決めました。
子供が小さいころは 病気をしたり お迎えなど いろいろ大変で助けが必要なことも多いです。
実家が遠くて 誰も頼れなかった私は、ずっと大変な思いをしてきました。
見てくれる人がいるということがうらやましくて仕方なかったです。
娘はまだそういう経験がないので どこでもいいと考えていたようですが、きっとわかると思います。
実家が遠いということが こんなに大変になるなんて 若いころは 「なんとかなる」 と、考えてもみませんでした。
でも 子育てをしていて、どんなに 実家が近ければ…と思ったか
そして 親が高齢になってくると、病気をしても なにもしてあげられない現実
実際 大好きだった父の死に目にも合えず、何もしてあげられなくて ずっと後悔をしています。
そんなこともあり、母は一人にしておけなかったです。
一緒にいれば お互い気分をわるくすることも多いです。
それでも そばにいるだけで 安心していられます。
お互い近くにいることが どんなにいいか 娘たちにも話してきましたが、結婚という現実では難しいです。
遠くにいってしまった娘
一生 工業地帯など転勤ばかりで遠く離れてしまうんだな 結局 自分と同じになってしまったと あきらめていました。
これが 変わることは絶対ないと
でも、奇跡は起こるのですね
まさかこんなことになるなんて
転職の話を ご近所さんに話したところ、ちょうど娘と同じ歳なのですが、(うちと同じで娘さんの旦那さんも長期出張でずっと東京に行っていて、実家で生活をしているのですが) 旦那さんも同じころ 偶然転職を考えて、試験に合格をして 地元で就職がきまったようです。
転職をするきっかけや時期って あるものですね。
いまのところをやめて チャレンジするということは、すごく大変なことですが、長い人生 考えることもありかなと思います。
今 引っ越しの片づけで忙しそうです。
私も 準備や子守や食事など お手伝いをしています。
一つずつ乗り越えて 進んで、ホッとしています。
春から どんな生活になるかな